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Channel: Acoustic Troubadour
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Eddie Cochran

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問答無用のグレイト・ロックンローラーです。
ロカビリーというか、最高のロックンローラーの二人、エディ・コクランとジーン・ヴィンセント。
ジーン・ヴィンセントは次回ということで、今回は元祖パンク・ソロアーティストとも言うべきエディ・コクランを。
Magic Recordsの紙ジャケアルバム『The Very Best Of Eddie Cochran』で、カッコいいジャケットです。

エディのソングライティングの才能の凄さは勿論、あのギタープレイも素晴らしいの一言に尽きます。
ギターは、グレッチ57年製の6120(チェット・アトキンス・ホロー・モデル)がトレードマークですが、フロントのピックアップをディアルモンドからギブソンのP-90に交換しているということです。

エディの曲は本当に凄いですね。
チャック・ベリーのラテン・ルーツのノリとは違うステディなリズムキープが爆発的な疾走感を生み出し、独特のブレイクがパワーを倍増させるような感じです。
写真のアルバム、定番「C’mon Everybody」に加えボートラで「Let’s Get Together」という「C’mon Everybody」の1stヴァージョン!も収録されてます。
同タイプで言えば「Summertime Blues」も定番のカッコ良さですが、ああいうブレイクの効いたタイプとして、私はストーンズでお馴染み「Twenty Flight Rock」は勿論、とりわけ「Somethin’ Else」がたまらなく好きですね(キース・リチャーズのカヴァー・ヴァージョンもあります)。
この曲の高揚感はエディの曲でもNo.1かも、と思ってます。

他にも名曲がテンコ盛りです。
「Skinny Jim」なんかはピアノが最高で、間奏のギターも痺れますし、ヴォーカルもざらついていてロックフィーリングが素晴らしいです。
スリーピー・ジョン・エステスでお馴染みの「Milk Cow Blues」なんかは、ミディアムテンポで重量感のあるヴァージョンで、これもギターソロが最高のタッチです。
まだまだ他にもカントリータッチの「Cut Across The Shorty」のドラムのグルーヴ、「Hallelujah, I Love Her So、Little Angel」のソウル・フィーリング。。。

そして、個人的に極めつけの曲は「Eddie’s Blues」ですね。
これは素晴らしいインストゥルメンタル・ブルーズで、トレモロアーム(ビグスビー・トゥルー・ヴィブラート)を使用したフレーズ、バラバラとアタックの強い最高のギターソロ、エンディングの圧巻のギターソロ。。。。とにかく極上のカッコよさです。

60年代ロック、70年代ロックの破壊力ってのはエレクトリック・ギターを中心とする楽器やアンプ、エフェクツを含めたイクイップメント類のイノヴェーションに負う部分も大きいわけですが、50年代のエディのプレイはせいぜいトレモロアームを使ったフレージングを行う程度で、あくまでも腕一本に頼ったプレイなのが決定的に違います。

でも、彼の作品を聴くと、心が震えるようなロックンロールの“本当の破壊力”が味わえるんですよ。

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